キャラバン実施報告

CARABAN REPORT

郡山ルート

郡山ルート キャラバン概略

実行委員:谷 有子

 

参加メンバー( )内はパート名
松﨑健太郎(1)、谷口勲(1)、谷有子(2)、荻野裕子(2)、天野智子(2)、野々山志保(3)、福田昭子(3)、吉澤弥重子(3)、花輪宏子(4)、栗田直美(4)、志澤須賀子(4)

 
①八山田団地集会所

 アットホームな雰囲気の集会所で、20人強がお集まりくださり、満席でした。聴衆と奏者が近く、それがまた一体感を生んでいたように感じる場所でした。今回のキャラバンの最初の訪問地で、しかもメンバー11名だけで合わせて弾くのは初めてでしたので、どきどきしつつのスタートでした。

 特に印象的だったのは、「ふるさとが浪江です」と仰ってくださったお一人の方がお話ししてくださった、浪江の現状でした。浪江に帰っても自分のところがどこであったか分からないほど、周りの状態が変わってしまっていること(当時、目印となっていたものが無くなり変わってしまっていること))です。また、「ふるさと浪江」の演奏中には、ハンカチを目にあてて聴いてくださっている方がいらっしゃるのも見え、そのお気持ちを察するに、こちらも目が潤みました。
 
 「会津磐梯山」「ふるさと浪江」「ふるさと」の演奏時には歌ってくださる方がいらして、奏者も励まされました。

 コンサートの終わりには、「アンコールをしていいの?もう一度”ふるさと浪江”を聴きたい」とアンコールのリクエストを頂戴したのも心に残っています。
 
 聴きにきてくださった方のお言葉を聞けるというキャラバンならではの体験ができ、また、演奏後に我々が次の場所へ移動するために乗り込んだバスが出発するまでお見送りをしていただきました温かさも忘れられません。
 
 
②田村公民館
 
 会場入りしたところ、すでにお客様がお待ちくださっていて、また会場の前方には演奏曲の一曲である「ふるさと」の歌詞が手書きされたホワイトボードがあり、ご準備いただいていたことを、ありがたく思いました。

 自治会長様(前日に行なわれたあづま総合体育館メインアリーナでのコンサートにもお越しくださいました!)のMCで開始。お客様の中にも前日の500人コンサートに聴きにきてくださった方もいらっしゃいました。
 
 足を小さく動かし、テンポを感じながら最前列で聴いてくださっている方のお姿を目にしたときには、つたない演奏でも聴いていただけることを嬉しく思い、また、「会津磐梯山」「ふるさと」の時には、声を出して歌ってくださる方もいらして励まされました。

 演奏の合間に、福島のお薦めのものとして、「桃が美味しい」ということと、「次の訪問場所が須賀川ならば、かっぱ麺もお薦め」ということを教えていただき、しっかりと頭にインプットしました。
 
 あっという間に予定の1時間は過ぎてしまい、次の場所へ移動するバスに乗り込む際にもお見送りにきていただき、自治会長様からは「また来てください」とのありがたいお言葉を頂戴し、温かさと優しさに感謝いたしました。
 
③tette 須賀川市民交流センター
 
 新しく、広々とした開放的な建物の1階にある大きくとられた窓に接した「でんぜんホール」が最後の演奏場所です。

 須賀川は特撮で世界に名が轟く円谷英二さんの故郷ということで、路上もさることながら、tette館内いたるところにウルトラマンや怪獣たちがいてワクワクする空間でした。
 
 開始時間より30分以上前からいらしてくださる方もいて、また、施設の方からは「今日を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃいます」とお聞きし、背筋が伸びる思いでした。
 
 14時に演奏開始。
 明るいホール内では、お客様のお顔もよく見え、その分、反応も気になるところではありますが、プログラムの最後までじっくりお聴きいただけたことは嬉しかったです。
 
 特に印象に残っているのは、「会津磐梯山」の演奏が始まると、手拍子をしてくださる方がいらして、すぐにその輪が広がっていったことです。弾いている間に歌っていただけたり、手拍子をいただけるということは、直に反応を感じることができ、大いに励まされました。
 
 最後に「何かアンコールはございますか」とお尋ねしたところ「ウルトラマンの曲は?」とリクエストを頂戴しましたが、用意しておらず、リクエストにお応えできなかったのが、残念でした><
 
 演奏終了後に片づけをしている時には「チェロはどれくらいの重さがあるのですか」、「チェロアンサンブルは聴いたことがなかったのですが、よくあるのでしょうか?また聴きたいです」とお話しに来てくださった方がいらして、今回の演奏がまたチェロを聴きたいという次に繋がるものになっていることに嬉しく思いました。

 
 キャラバンでは、即席のチームがメンバー同士で交流を深め、また、聴きに来てくださった方からお話を伺ったり、温かい反応をいただき、チェロを通して心の交流が少しでも図れたことが最大の果実であったと思います。
 
 会場の設営などに尽力いただいた方々、聴きに来てくださった方々、そしてチェロを持って集まってくれたメンバーに感謝しています!!